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2011年05月13日

荒川水系 越辺川

サカナ荒川水系入間川支流 埼玉県中西部の流れを集めるのが

越辺川(おっぺがわ)

荒川水系 越辺川越辺川

越生町
麦原川合流地域


昔はこの地域まで
アユが上がったそうです














放流河川の為
アユは
居る年と居ない年があります




どことなく神秘的な奥武蔵の山間から、数々の支流を集め

小高い里山を流れ出します。

荒川水系 越辺川黒山三滝の一つ
天狗滝



























観光名所の一つ、黒山三滝が源流付近なので、

越辺川は、上流から下流まで人の手が加えられています。

荒川水系 越辺川黒山三滝

男滝・女滝



















かつて江戸吉原遊女の信仰の地であった黒山三滝。

この付近の黒山鉱泉は、明治~昭和初期の文豪もよく訪れたそうですネコ

荒川水系 越辺川超レトロな
三滝の土産物屋脇
滝に通ずる細道



















全国的に観光名所と
おみやげのスタイルも
今では大きく変貌




荒川水系 越辺川越辺川上流域にある
古刹龍穏寺












奈良平安から
足利、太田道灌
豊臣・徳川と
加護のあった寺











荒川水系 越辺川龍穏寺前を流れる
支流龍ヶ谷川

細い流れですが
驚きの一級河川

























見渡す限り、水含みの悪い針葉樹山の

西川林業地が源の為

流れはいつも細い、小河川の越辺川。

ですが大雨ともなれば、無数の沢が集まり、その流れは一変します。

荒川水系 越辺川支流麦原川


















ホタルの里で有名


荒川水系 越辺川
町おこしで
「アジサイの里」を謳ったが
残念ながら定着せず
荒れ地となる
















越辺川上流域は江戸の昔から「観光名所」に力を入れてきてますが、

そのために人の手を加えすぎて、環境は悪化し、

観光とは結びつかない自然の景色の様変わりが、最近では逆に人気薄・・ぴよこ


地域の活性化を図るのもあるのでしょうが、あまり無駄な設備はやめてほしい所です。



山間部の流れが集まった辺りの河原付近、春には

越生梅林 が見事な花を咲かせます
荒川水系 越辺川越辺川沿いの
越生梅林




















越生町毛呂山町を貫ける為、排水処理の悪い分流から受けた

家庭雑排水により急激に水質が悪くなります・・何とかならないのでしょうか?


そして越辺川は静かにひと里を流れ、やがて坂戸市内で高麗川に合流

荒川水系 越辺川
株木堰(島田堤)

見事に地雷テトラが
埋め尽くされている

この堰で
生態系が分断される









2010年のアユ遡上調査では
この堰が最大の障害と判明




国道409号下流に株木堰があり、そこから下流は

スモールマウスバスの天下となってしまっていますぴよこ2

荒川水系 越辺川誰かが釣ったものか?

スモールマウスが
陸に上げてあった

これが大量に発生し
農業用水口に
詰まるほどいるという




考えられないことが
今起きている昨今
もはや生態系の異変を
早急に食い止めねばならない












バス釣りは、もはや過去の流行もの
バザーはあまりにも体裁の悪いフィッシャーマンとなってしまったガーン

1匹2匹を一生懸命釣るうちが華だった・・ぴよこ2


今では釣りの醍醐味を通り越し、気持ち悪いように釣れてくるおばけ

大量に国在来魚を食べ、異常に繁殖したのち、餌となる魚類がいなくなり

共食いの後、激減する。

残された河川フィールドは、魚の異様に少ない実にさみしい川となる

越辺川周辺の河川湖沼の現実ですサカナ



荒川水系 越辺川島田橋

周辺に多い木製沈下橋



















越辺川は、やがて川幅も広くなり、水田地帯の土手で形成

突如の洪水に合わせ、沈下橋も多くみられます

その中でも島田橋は「NHK大河ドラマ」のロケ地によく使われています


荒川水系 越辺川様々なロケに使われる
島田橋

最近では「龍馬伝」に登場


























中流域は、ウナギ・ナマズ・モクズガニなど生息

もう少し、水質が良好であれば、最高な食材となるのですが・・・


荒川水系 越辺川越辺川中流域




























その下流で、もう一つの一級河川都幾川の流れを汲み、川も大きくなります

荒川水系 越辺川都幾川・越辺川合流付近
自然にワンドが形成されている

ワンドは
洪水の際、調整池の役目となる

















中山用水堰から下流、流れが更に緩くなり、沼のような川となります

夏場の水質悪化は酸欠となり、魚の死骸が毎年のようにあり、

お世辞にも綺麗な川とは言えなくなりますぶた

数々の堰により、下流に砂利を運ばないため、

流れのない場所でヘドロ底、水辺の環境悪化が進んでいます

荒川水系 越辺川中山用水堰下

アユが遡上した場合
最初の「瀬」でしょうか

越辺川
ここから下流は
入間川合流まで
まるで沼の如く
極めて静かな流れとなる












人間が作り出した水質悪に負けじと、いろいろな生物も生息。


荒川水系 越辺川以前matazaが捕まえた
クサガメ

越辺川には結構います

 
 
























坂戸市から流れる飯盛川合流地点は白鳥渡来地に指定され
毎年ハクチョウが越冬しに来ていますぴよこ3

荒川水系 越辺川飯盛川合流

川島町
白鳥渡来地


















荒川水系 越辺川オオハクチョウ

先日の大地震で
どこかへ行ったが
また戻って来た




















その昔、坂戸・川島・川越周辺で、入間川・小畔川・越辺川の三川が合流。

周辺地域は幾度となく大洪水に遭遇

荒川水系 越辺川越辺川大川堤跡
道場橋側の碑














大正時代には、日本経済の祖製紙王・大川平三郎が私財を投じ、
出身地であるこの地域の為に、お弟子さんの原次郎さんと大川堤を建造

それにより三川の流れを変え、地域の安全がかろうじて保たれたようです。

その後河川改修は続き、三川合流は現在の形となりました。

百数十年前の原次郎さんは、当時から山の水保全の必要性を訴えていました。

「洪水を防ぐにはまず山から変えないといけない。針葉樹の山を変える必要がある」

百年前から解っていたにもかかわらず、現在も問題放置のままなのは情けない限りです・・



越辺川の緩やかな流れは入間川と合わさり、終点となります

荒川水系 越辺川広大な河川敷の
合流地点

入間川から釘無橋を望む

この上流で
越辺川は終点

















越辺川合流地点から下流間もなく 
菅間堰
があり、天然遡上アユの最大の障害

この堰の下流までは、天然遡上アユが確認されています

その為に事実上、越辺川はアユの上らない川となっており、

その流れを汲み合わせている高麗川・都幾川・槻川なども同様ですネコ

荒川水系 越辺川菅間堰

遡上アユにとって
入間川水系最初の難関

ここにも地雷テトラが・・

















あまりにも問題の多い越辺川ですが、一つ一つを見るとそう大問題でもないのではニコッ


水質改善・外来魚駆除・用水堰の見直しによる魚道確保


自然急務とされている越辺川ですサカナサカナサカナ



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荒川水系 越辺川
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