2010年08月04日
天然アユの川 柳瀬川 荒川水系

おそらく、この
柳瀬川

鮎師ならこのチャラ瀬
一瞬やりたくなるのでは
でも注意!
メータークラスの
鯉やアオウオがいます(笑)
掛かったら最後
真面目に竿折れますよ~><
狭山丘陵が水源となり、
狭山湖・多摩湖の水も合流して、
東京都・埼玉県の周辺を流れます。

東武東上線車窓から
春になると
釣り人を良く見かけます。
土手のすぐ後ろは高層マンションです。
都市近郊の新しいスタイル?
おそらく日本で一番早くアユ釣りが
掟破りの解禁となるのが、この柳瀬川です。
4月の声を聞くと近所の人は、竿を出し始めます。
埼玉県条例では、4月からアユを取ってはいけません。
まして投網を打つ輩も、電車からよく見えます。漁協の管理がないので致し方ありませんが、
本当はいけない事です。皆でルールを守りましょう!
かつては特別天然記念物ミヤコタナゴも確認されており、
水質も良好でした。

鉄橋周辺は超高電圧線があります。
感電したら即死です。
長竿の友釣りは危険ですので
細心の注意をして下さい
瀬落ちに友釣り師発見!
でもつれてる様子はなさそう・
友釣りするには
小石砂利の川相では不利
お約束の如く、高度成長期の住宅過密化、雑排水により
一時どうしようもないドブ川でしたが、
処理施設の近代化により、
魚種の豊富だった柳瀬川へ戻りつつあります。

橋の上から
柳瀬川を見下ろすと
天然アユが沢山いました!
でも惜しいことに
アユが
好きそうな大きさの石がありません
川をのぞいて見てビックリ!
バリバリの天然アユが
メチャクチャ追いかけっこしています

遡上の多い川の特徴、キュウバン系もいっぱい動き回ってます
その他の魚種も沢山
この柳瀬川
川の生命を感じます。
汚いイメージだった柳瀬川ですが、
調査中回っていて
魚達のたくましさに嬉しくなりました

更に驚いたのが、アオノロの少なさ。
どうしても都市近郊の川は高水温と富栄養化、水質悪化などにより
気持ちの悪い川底になってしまうのですが、
柳瀬川は違いました。
アオノロの少ない良い川の条件がそろっています。

柳瀬川周辺はこの
砂やシルトと呼ばれる
地質により
川底が比較的きれいです。
河原や土手脇に多く見える砂
鮎師は嫌いますが、良い川には必ず砂があります。
大水の時は、この砂が石の表面をクレンザーのように磨いてくれます。
実はこの砂、日本の国土存亡に重要!
国内に大量にあるダムや堰により、川が砂を運ばなくなり、
河口周辺には砂がなくなり、
地球規模で海水面が上がった今、日本国土を侵食し始めています。
全国の海水浴場が大ピンチ!
数年後には確実に日本の国土面積は小さくなっているでしょう。
オッと話がそれました。この話題はまた今度


志木市役所
志木市役所周辺で、新河岸川と合流します。
新河岸川と比べると石や小砂利が多いのが良く分かります。
必然的にアユは上りますね。

下流先が新河岸川
新河岸川へと合流の後、
荒川に一時つながります。

荒川
朝霞水門上から
左側から先
新河岸川本流
上流で黒目川・柳瀬川
の支流が合流します。
巨大な水門 朝霞水門

大洪水の時は役に立ちます。普段はゲートを開けていることが多いので、
荒川から上ったアユもここから入ることも出来ます。

先の橋は外環道
この下流で荒川と合流します。左上流は、
荒川のギロチン秋ヶ瀬堰です。
遡上アユは秋ヶ瀬で散々迷ったあげく、下流のいたるところの支流へと入り込みます。

荒川まもなく上流が
遡上アユの実質的終点
秋ヶ瀬堰です
荒川水系遡上するアユにとって、
河川環境、決して条件は悪くありません。
アユが遡上しない原因、環境破壊の答えは出ています。
さあ、これからどうする?
荒川水系!そして荒川!そして日本人



