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2010年01月26日

日本で最初のアユ放流の地

日本で最初のアユ放流の地

現場が近くだったので、昼休みに多摩川釜の淵河原に超久しぶりに来ました。
小学生の頃、飯能~青梅間を自転車で良く釣りに来たのを思い出します。この淵には当時80cm近い虹鱒がいて何度も格闘しましたが目の前でいつも糸を切られ、とうとう釣ることが出来ませんでした。よき幼少時の思い出での場所ですニコッ
日本で最初のアユ放流の地
女体の美しさと若アユを見立てたのか?鮎師は皆スケベだからか(失礼)若アユの像モニュメントがあります。

今でこそ当たり前のように川にアユが放流されますが、
事の発端は、東京都青梅市の多摩川で行われたのを鮎師の皆様御存知でしょうか?
日本で最初のアユ放流の地

日本で最初にアユの養殖を考えた石川千代松博士。
その歴史は古く、明治後期から始まり、琵琶湖に多数生息するコアユが大きくならないのは、藍藻や珪藻などのアユの餌が琵琶湖には少ないのに気づき、そこで、コアユを河川に放流したり、池中飼育すれば大きくなるとの理由から、明治42年(1909)に知内養魚場(高島郡マキノ町、滋賀県水産試験場所有)にて人工飼料を投与したところ、秋には30センチにもなったそうです。

これで、博士の説が正しかったことが証明され、続いて東京都多摩川の上流域に日本で初めてアユを放流し、無事成功したそうです。
当時の河川水産業としては画期的な事で、瞬く間にこの発想が全国に広まったとされています。

そして昭和の時代にはこのアユを「友釣り」で狙う人が増えたわけです。各釣具メーカーなどはこの恩恵にあやかり、大きくなったといっても過言ではありません。また、湖産アユの追いのよさに全国の鮎師が酔いしれました。

「アユ放流事業」
ですが、この発想は明治・大正時代のものであり、
時代は変わり、ダムや護岸、鵜やサギの大量発生、針葉樹による山水の枯渇など平成の狂った河川環境にはかなり難しくなってきています。

全国の水産試験場・養殖事業者は研究を重ね、良いアユや魚を育てようと日々努力しています。
ですが、放流魚にはない、「生きていく為の知恵」が育っていない放流小鮎が群れた途端に、鵜やサギなどの餌になってしまうのです。
ある学者がこの問題に取り組み、淡水魚放流事業と鵜の生息推移を纏めていました。
結果は明らかで、放流すればするほど鵜やサギが増えているのです。しかもその輩はアユだけにとどまらず、オイカワやウグイなども食い散らかし小河川などは魚が壊滅状態に落ちいるという惨事になっています。

ここまで大きな問題になったにもかかわらず、まるで無関心な鮎師もいますが、ここは一つ、
釣り人や漁協が一度釣りの視点から離れ、

天然魚の遡上を妨げる無駄なダムや堰の取り壊し、
人間の手で増やしてしまった鵜やサギの全国的な駆除、
無駄に荒れた針葉樹を伐採し、変わってブナやミズナラ等の広葉樹の植樹・川水を蓄える為に必要な広葉樹林の確保など、

魚の生息できる河川環境を整えてから、放流事業や釣りを考えることが必要ではないでしょうか。

日本で最初のアユ放流の地
 一昔の流れの半分の川幅になってしまった釜の淵下の瀬

鮎師だけではなく、フィールドを愛する人が堂々と「きれいごと」を言えるような世の中でありたいと思います。

近所の川でアユのいれ掛りや尺鮎が釣れたら、鮎師にとってこの上ない幸せでしょうからニコニコ
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この記事へのコメント
改めましてよろしくお願いいたします。

又左、、さま。
Posted by ooayu at 2010年01月26日 07:02
ooayuさん
ooayuさんのようなブログを作りたかったのですが基本的にパソコン苦手な物で、、ナチュラムで落ち着きました。
宜しくお願いします^^
Posted by mataza at 2010年01月26日 21:10
こんばんは!!

日本で最初の鮎放流…興味深く読ませて頂きました。

害魚・害鳥…西日本でも恐ろしく繁殖し各河川かなり問題になっていますが…
そこまで放流事業と繁殖が密接に関係しているとは知りませんでした。
お恥ずかしいかぎりですが大変勉強になります。
砂防堰堤・ダムなど昭和40年代生まれの私には物心付いた頃から普通に川にある風景でしたが
釣りをするようになり果たしてそれほど効果をもたらす物なのだろうか??という疑問は一目瞭然でわいてくるものでした…
現時点…国土交通省他の説明をどのようなカタチで聞いても納得できるものはありませんね…

先の選挙で与野党一転し八ッ場ダム中止など我々?にとって明るい?話題もありましたが…
その後経過を注目していると中々問題が複雑化して
一筋縄ではいかないようですね・・・

それでも次世代の釣り師他が今より良いフィールドで自然を
楽しめるように微力ながら戦って行かなきゃならない…っと再認識しました。

たとえ「きれいごと」っと言われようとも…乱文・長文失礼しました。
Posted by shinji0507 at 2010年01月26日 21:13
shinjiさん

気持ちのこもったコメントありがとうございます。
環境を守っていくことはまず一人一人の身近にある第一声からだと思います。人に伝えなければ何だかわかりませんから^^
最近の鮎師の必ずしも思うこと「鮎が釣れなくなった」「川の水が少なくなった」「マナーが悪くなった」
それぞれ原因があるにもかかわらず、漁協や国や人のせいにしてもなんら問題は解決しないでしょう。

少しずつ原因究明し、公表していきたいと思います。
思うことバシバシコメ下さい。このブログはそういうブログです。
Posted by matazamataza at 2010年01月27日 01:36
又左さんこんにちは。
楽天より引き続きよろしくお願いします。
Posted by Nori1022 at 2010年01月27日 19:06
Noriさん
ようこそおいでくださいました。
悪天ではお世話様でした。

マイペースで更新していきますので宜しくお願いします。
Posted by matazamataza at 2010年01月27日 21:46
おはようございます。

訪問ありがとうございました。
以前より旧ブログ拝見していました。

宜しくお願いします。

bigayu3834ことkuma
Posted by bigayu3834bigayu3834 at 2010年02月17日 07:36
kumaさん

旧ブログからご覧下さり、ありがとうございます。

ちょいちょい顔を出しますので、宜しくお願いします^^
Posted by matazamataza at 2010年02月18日 04:19
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