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2010年04月05日

荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題

運よくこの魚道を見つけられた小鮎だけが、
この神社の階段のような所を、ものすごい時間をかけて上るのです。
しかもその途中はサギやウが待ち構え、
もたもた上ったチアユは、たちまち食べられてしまいます。

荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題




















サクラマスも断念する吐き出し口の爆流



荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題 




















唯一魚道のゴール地点、
分かるでしょうか?黄色いオイルフェンスのような所です。

この広い川幅に、この子供の砂遊びのような出入り口。

この細い細い流れに、当番の人は見張り、
鮎が溜まったら放すを繰り返すのです。
荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題 




















荒川漁協の人のようです。様子見に来ていました。
確か3人位しかいないと聞いております。
この広い荒川の魚を極少数に任せても、良くなるわけがありません。
漁協の人たちの負担が増すだけです。

地方では球磨川漁協は、河口から渓流域まで漁協は一本化し、
数あるダム類の魚止めに屈せず、皆で協力しあって
くみ上げ放流を盛んに行っています。
阿賀野川や越後荒川なども同様に行っています。


荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題 


















花の時期がチアユの時期

東京湾奥の入り江で育った荒川鮎の90%は、
この秋ヶ瀬下流域や、その支流のドブ川で一生を終えます。

その大多数は、産卵できる砂利底や瀬がない為、産卵せずに死んでいくのです。

そして上流の他県産放流鮎などが、上流の瀬で産卵し、
同じようなことを繰り返して行くとの事。

実に遠回りな労力とカネをかけているのです。


荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題




















独立行政法人 水資源機構 噂の天下り会社!国民の行政が何で独立するのか。
まさに環境問題のニセエコである(言いたいことがいっぱいあるが次回)



このチアユたちは、故郷の川に帰ってくる本能と一緒に、
ものすごい経済効果の夢と希望を持って、川を上ってきているのです黄色い星

荒川天然鮎 絶好調!!
そんなこと聞いたら関東の鮎師、はたまた全国の鮎師がこぞって荒川流域に集まり、
一般の人たちも混じって、周辺のホテル・旅館・飲食業は大賑わい!

上流で取れた天然鮎がうまいと評判になれば、漁業も・・・

実に経済効果数百億いやそれ以上 
は行くのではぴよこ3


先日ラジオで、ガサガサ中本さんが話していましたが、
国土交通省の調べで、1年間多摩川に来る人の数はなんと2千万人

東京ディズニーランドより多いそうです!

荒川の場合は流域が長く、河床面積が大きいので、多摩川を上回るはずです。


荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題 




















逆ヤナ網も、毎年見ていますが、年々小規模でいい加減になっています。

人手不足、高齢化、予算なしと漁協は衰退の一歩。
どうしたい?こうしたい?と意思表示をせず、過去の栄光に囚われすぎて、協力者を求めなければ
終わってしまいます。

なぜ目の前にある大きなチャンスを、無駄にしてしまうのでしょうか?



行き場のない小鮎たちは、ただ空しく鳥に食べられ続けます。

荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題 




















ウが喜んで小鮎を食べています。

ずーっと口を動かしています。

相当食べています(笑)


ウの下腹が膨れているのが分かるでしょうかぴよこ


 
魚道にも、ウやサギが喜んで待っていますタラ~
彼らに本来、罪はありません。本能でアユを狙っているだけです。

害鳥が増えたのは、人間の性であり、
釣ることだけしか考えず、しょうもないアユを放流し続けた結果でもあります。

荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題

秋ヶ瀬宗岡取水口 ここから埼玉東南部、東京への飲み水を取っています。

お世辞にもきれいな水とはいえません。だから環境が大事なんですよ!

下流の東京の人は、グルメだ、エステだ言ったって、基本の水がどうなんだい?

こうなんだよ。荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題



























昔よりきれいになったって言いますが、
はっきり言ってドブくさいです。

小鮎も釣ってる人は、かき揚にいいとか、天ぷらだとか言いますが、

はっきり言ってまずいです。
本当のアユの味を知っている人は、まず食べられません。

アユとは珪藻を食いだした頃から言うのです。(その若アユが美味しいのですが)

だからあのスイカの匂いがするのです。

エサでつれるうちは小鮎です。余り美味しくありません。

楽しく釣るのもまた良しです。ですが人に食べるの勧めないで下さい(笑)

荒川遡上アユ 秋ヶ瀬堰問題



















知っていますか!荒川は人工の川だという事。
江戸時代の大工事、利根川・荒川の改修により、
この辺りは、昔の人が手掘りで河口まで川を作ったのです。

潮が引くと、その名残が現れてきます。

人工物でも、自然と環境の調和が取れれば、何も問題がなく、
こんなに素晴らしいことはありません。


荒川の現状、お分かりになっていただけたでしょうか


また長文章になっちゃったのでこの辺で  終わり



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この記事へのコメント
大変勉強になりました

自分は 荒川のすぐそばに住んでいます

いつも子供と土手で遊んでいます


秋ヶ瀬の手前の 道満公園のそばです


鮎がいるなんて初めて知りました
Posted by jubajuba at 2010年04月05日 01:34
広範囲に川の知識をお持ちのmatzaさんの記事ですから、

毎回読み応えがありますね。

どうぞ皆にじっくり、知らなかった「事実」を伝えてください。

そうすれば、各自の心内ちにも「マグマ」が溜まってくることでしょう。

エコエコと言いますが、生活の上流ばかり気にして、下流の事を隠蔽・避けてきたことは恥ずかしいことですね。

教師が家庭訪問でその家庭のレベルを知るには、トイレを借りてみるのが一番とか。脚下照顧という言葉もあります。

現代文明のトイレになってしまった「河川」は、どういう評価が下るんでしょうね。
Posted by 鮎原人鮎原人 at 2010年04月05日 07:46
>jubaさん

道満グリーンパーク、桜草公園、これから良い季節ですね^^
お子さんと楽しそうに遊んでいるのが目に浮かびます。

川は様々な人に幸せを与えてくれます。
だからいつもキレイにしたいですね。

>鮎原人さん

多摩川羽村堰から下流は、ほぼ生活排水で水量が保たれています。
当然し尿処理水も流されます。化学薬品は処理しきれず海まで行くそうです。最近ではタミフル成分が検出されたとか(笑)

それでもチアユは負けずに、毎年大量に遡上します。
Posted by mataza at 2010年04月05日 08:22
例の任務が完了しました!(汗)

今の「FIELD又左衛門」タイトル画像、
超カッコいいです!

相変わらず軽いふりして濃く深い内容のブログで
良いですね!

それでは~!  ボンッ!(消えた!)
Posted by ooayu at 2010年04月05日 11:31
>ooayuさん

お手数かけました。ありがとうございました^^

自分はooayuさんのクリック画像のファンです(笑)
Posted by mataza at 2010年04月05日 18:52
この水質の場所で釣った稚鮎食うんですか!
いや、まあ、人の趣味ですから別にいいですけど
僕は100%よう食いませんわ。
綺麗な場所で食ったコケが消化された時間帯の鮎が美味いっす。
Posted by Nori1022 at 2010年04月05日 20:03
>Nori1022さん

秩父の源流は、ものすごくきれいな水ですが、
さすがに、この辺りからドブの香りがします(笑)
関東の人は、昔の激汚れた川をものさしにしますので、
これでも十分きれいに見えるのでしょうね・・

河川水質調査の人も言っていましたが、
食べるのはやめた方がよいといっていました。

視野を広くした時、いろいろ全国でも恥ずかしい川だと知るはずです。
Posted by matazamataza at 2010年04月07日 11:24
素晴らしい内容ですね
まさに垂れ流し成らぬ、なんでしょう?
せっかくの天然アユを鵜のエサにしている現状・・・
放流なんてしなくとも素晴らしい鮎がいるにに・・・
こちらも、せっかく作った鮎が、数百匹の鵜に毎日食べられています・・・
行政はもちろんですが、釣り人でさえも解禁前の川にあまり興味が無い現実・・・
僕も仕掛けのい事なんか書いていますが、釣り人も釣具屋では無く、この時期の河川で1時間でも川の現状を見たら、鮎釣りの危機が分かるような気がしますが・・・
Posted by 銀影あゆ at 2010年04月08日 07:41
>銀影あゆさん

毎日アユちゃんの子育て本当にご苦労様です!

そしてそれを放流した、とたんに喜んでウやサギが食い荒らす現状、

全くやり切れませんね・・・

アメリカに行ったとき驚きましたが、釣具とハンティング(猟銃)は同じ扱いをされていて、釣具屋の中には、ものすごい数の銃が売っています(笑)
さあ、銀さん何を想像しましたか^^

20年前はカワウが希少価値の鳥で保護されました。
今は違います。時代が明らかに、何もかも変わったのです。
Posted by mataza at 2010年04月08日 10:34
matazaさん 秋ヶ瀬のご報告ありがとうございます。
こちらのアユをくみ上げて、荒川の玉淀ダム上流に放流したらいいのにというお話は、秩父のおとり屋さんやベテランアユ師のみなさんと毎夏話題になるのですが、実際どうしたらいいのかという具体的な内容に発展しないで立ち消えになってしまいます。
また、荒川水系の比較的水質がよい川、入間川や都幾川などにも遡上してくるくらいアユの数を増やしたいと思っています。荒川水系を東京湾出身の江戸前アユでいっぱいにしたいですね。

別カテゴリーですが、大鮎記事も大変参考になりました。貴重な情報ありがとうございます。
Posted by keroyon at 2010年04月18日 10:53
>keroyonさん

参考になれば光栄です!

全国的にみて、いまだ漁業が盛んな内水面の漁協は良いのですが、

川漁師もいない漁協は単なる釣人のための漁協となってしまいました。

当然釣り人が協力しなければ終わってしまいます。

秩父も玉淀もそうですが、漁協だけでは成り立たなくなっています。

名栗川などは解禁1週間でほぼ釣り切ってしまいます。
数釣りを競えば小河川は、ほぼシーズン前には全滅です。
放流だけの川は管理釣場と同じです・・
悲しいことに荒川水系は全てそうです><

これからは釣り人も漁協関係者になる努力が必要だと思っています。
Posted by mataza at 2010年04月20日 00:17
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